岡山県赤十字点訳奉仕団のあゆみ

 私たち赤十字点訳奉仕団は、昭和42年7月に岡山青年赤十字会(通称SRC)の点訳部門から独立し設立しました。
 設立当初は、毎月2回岡山盲学校の教師(団員)の指導による点字の基礎の習得及び点訳図書作成を行う点訳者の養成を目的にした点訳教室(現在も継続中)、視覚障害者協会青年部との交歓会(海水浴、みかん狩り等)を行っておりました。また、点訳図書の校正は盲学校の生徒にお願いもしていました。
 最初の点訳は、点字板で一点一点手打ちをしており、完成までにはかなりの時間を要しておりました。続いて、点字タイプライターで一度に六点も入力できるようになり画期的でした。
 現在では、パソコンで、六点入力、かな入力等自由自在で、校正による削除、追加が簡単にできるようになっています。
 平成16年7月には、団員である元盲学校教師の澤田隆志さんが設立した「岡山やまねこ図書館」に点訳図書の納入を行うことにしました。やまねこ図書館は、「より興味深く、読書意欲を刺激する点字著書を視覚障害者に提供する」ことを目的にしており、点訳書の選定の協力もお願いしています。
 私たちの活動も現在では、月2回の点訳教室で視覚障害者との点訳図書の情報交換、校正等を行っており、今まで作成した点訳図書のとりまとめを行いました。
 日本点字図書館、サピエ図書館に比べて見劣りするかもしれませんが、視覚障害者の情報の一部に寄与できたらと思い、公開することにしました。
   令和4年9月吉日
                 岡山県赤十字点訳奉仕団
                  団長 宇津木 順一郞

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